トコジラミ急増中!被害の恐怖と対策を徹底解説!予防・駆除に関する最新情報も

トコジラミ(南京虫)による被害が最近急激に増加しています。トコジラミは、人間にとって非常に恐ろしい害虫です。その特徴や生態、被害、対策のポイントをしっかりと把握し、自分自身や家族を守ることが大切です。

この記事では、トコジラミの基本的な特徴や被害、生息場所、確認方法、駆除の方法、予防策など、トコジラミに関して今知っておくべき情報を網羅しています。この記事を通して、トコジラミの事を知り、あなたのトコジラミ対策の参考にしてください。

トコジラミ(南京虫)とは?恐るべき害虫の特徴と被害

トコジラミ(南京虫)は、成虫の体長が5 mm程度の吸血性害虫で、世界的にその被害が増えています。その分類や生態、健康被害などを紹介します。

トコジラミの分類

トコジラミは、カメムシ目の不完全変態昆虫です。不完全変態昆虫とは、幼虫から成虫まで大きく形や生態が変化しない昆虫のことで、トコジラミも卵から孵った後は、成虫になるまでずっと似た形や生態をしています。

トコジラミの生態と繁殖力の脅威

トコジラミの仲間は、幼虫/成虫、雌雄に関係なく動物の血を吸って生きています。通常、鳥やコウモリなどの血を吸いますが、トコジラミとタイワントコジラミの2種は、私たち人間から吸血します。

トコジラミは、翅を持っていないので、自力で飛んで移動することは出来ません。しかし、人間やその衣類、荷物、家具などにくっついて長距離を容易に移動し、住まいに侵入・繁殖し、大きな健康被害を及ぼします。

また、繁殖力が非常に高いため、一度増えてしまうと凄まじい数に増えることがあります。

あなたの家や旅先のホテルにも潜んでいる?トコジラミの主な生息場所

トコジラミは、住まいや旅先のホテル、公共交通機関など様々な場所に潜んでいる可能性があります。トコジラミは、吸血を目的としているので、血を求めて人やペットが近くにいる場所を好みます。また、暗くて湿り気のある環境を好むため、特にベッドのマットレスや家具の隙間に潜むことが多いです。

トコジラミは、明るい環境を嫌う傾向があるため、そうした環境では以下の例にあげるような環境に潜伏しています。

  • 布の継ぎ目やシワの隙間:衣類/ベッドなどの寝具/カーテンやソファーなどの家具
  • 書類の隙間:本/雑誌/新聞
  • 壁の隙間
  • 床の隙間:フローリング/畳/絨毯

明るい環境では、このように住まいのあらゆる場所に潜伏していますが、暗くなると活発に活動を開始し吸血します。

トコジラミがもたらす人間への健康被害と症状

トコジラミの吸血被害により、人間にはさまざまな健康被害がもたらされます。

トコジラミに吸血されると、トコジラミの唾液により以下のようなアレルギー反応が起きます。

  • 非常に激しい「かゆみ」:トコジラミの吸血被害による最も代表的な症状です。蚊やブユの痒みと異なり、トコジラミの痒みは長く続き、刺されてから2日目の方が痒みが強くなると言われています。そのため、患部をかきむしったりすることで、皮膚が傷つき、感染症にかかるリスクもあります。
  • 皮膚トラブル:通常、トコジラミによる刺し後が1~2週間程度残ります。患部周辺は、赤みや腫れ、まれに水ぶくれを伴うことがあります。

ただし、トコジラミによる命に係わる感染症の媒介は、これまで知られていません。

しかし、トコジラミによる被害は、心理的なストレスも引き起こし、免疫力や睡眠の質を低下させることもあります。

なぜトコジラミ被害が急増しているのか?

最近、旅行先の宿でのトコジラミ被害や地下鉄でのトコジラミの目撃情報などが報道メディアに頻繁に取り上げられています。なぜ、トコジラミの被害が急増しているのでしょうか?

日本から一度は姿を消したトコジラミ

日本においてトコジラミは、1965年前後に使用されだした有機リン系の殺虫剤の普及や、住居・生活環境の改善により、1975年頃にはその姿がほとんど見られなくなりました。

訪日外国人旅行客の増加と共に増えたトコジラミ

2010年代以降の訪日外国人旅行客の急増に比例するように、日本国内において再びトコジラミの被害が増加しています。これは、訪日外国人旅行客の体や衣類、荷物に紛れ込んだトコジラミが海外から日本に持ち込まれてしまっている可能性を示しています。そうしたトコジラミは、訪日外国人が利用した宿泊施設や、移動時に利用した公共交通機関のシートなどを介して、さらに国内各地に広まり、その被害の拡大につながっていると考えられています。

懸念される薬剤抵抗性スーパートコジラミの侵入・誕生リスク

海外では、トコジラミの駆除にかつて効果があったDDTなどの有機塩素系殺虫剤やピレスロイド系殺虫剤に対する抵抗性を獲得したトコジラミの存在が確認されています。今後、そうした薬剤抵抗性トコジラミが日本に持ち込まれた場合、現在トコジラミの駆除に用いられている殺虫剤の効果が得られなくなり、さらなる被害の増加が懸念されます。

トコジラミの見分け方と見つけ方、発見時の応急処理

トコジラミの見分け方

トコジラミは、赤褐色の扁平な体をしています。体長は、成虫で5 mm程度、幼虫で1 mm前後~となっており、幼虫も成虫も似た形をしています。成虫であれば、十分に目視で確認できる大きさです。卵は、半透明の楕円形をしています。

トコジラミの見つけ方

『あなたの家や旅先のホテルにも潜んでいる?トコジラミの主な生息場所』で紹介したような場所を重点的に目視で探すことにより、トコジラミの成虫や幼虫、卵を目視によって見つけられることがあります。

また、ベッドのシーツやカーペットの裏、壁の隅などに残されたトコジラミの糞や血痕などの痕跡からトコジラミを見つけられることもあります。トコジラミの糞は細かく黒っぽい点のような形で、比較的目立ちます。また、トコジラミは吸血性の害虫ですので、血痕も見つけることができる場合があります。これらの痕跡があれば、トコジラミの被害が発生している可能性が考えられます。

トコジラミの存在が疑われるものの、見つけられない場合には、害虫駆除の専門業者に相談することも有効です。

トコジラミ発見時の応急処理

トコジラミを発見した場合、被害拡大を防ぐためにすぐに応急処置を行うことが重要です。

まずは、家具やベッド周りの環境を整えることから始めましょう。掃除を徹底し、布団や床、畳なども含めて清潔に保つことが大切です。加えて、トコジラミが生息する隠れ場所を減らすために、家具やカーテンの配置を工夫し、部屋全体の換気を心がける必要もあります。

トコジラミの発生源が特定可能である場合は、発生源を特定し、発生源をゴミ袋などに入れ密封し、他の家財へのトコジラミの分散を阻止しましょう。

また、効果的な殺虫剤やダニ用薬剤を利用することで、一時的な駆除が可能になります。おすすめの殺虫剤は『【トコジラミ・南京虫対策】有効な殺虫成分は?駆除に効果的な、お手軽・プロ仕様のおすすめ殺虫剤を紹介!』で紹介しているので、参考にしてみてください。

しかし、トコジラミの生命力と繁殖力は尋常ではないため、個人での対策には限界があります。よって、トコジラミ被害の根本的な解決にはプロの手が必要となることが大半です。専門の駆除業者や衛生管理サービスに相談し、適切な処置を依頼することが望ましいです。

トコジラミの駆除方法

トコジラミ駆除は、適切な方法や業者選びが重要です。トコジラミは放置すると被害が拡大し、人的被害以外に、家財の廃棄などが必要となり、取り返しがつかない状態になる可能性があります。トコジラミの被害が疑われる場合には、放置せず迅速な対応を行うことが重要です。

個人でのトコジラミの駆除方法

個人でのトコジラミ駆除は、被害の初期で効果が得られます。

駆除に入る前に、トコジラミの生息場所・生息範囲を把握することが大切です。トコジラミが潜伏している可能性が高い、寝具や家具の隙間、カーテンや壁、床や畳などを注意深くチェックしてください。

トコジラミの殺虫剤による駆除

薬剤を使用したトコジラミの駆除は、効果的な駆除対策の一つです。トコジラミに有効な殺虫剤を広範囲に散布します。しかし、薬剤の使用には注意が必要で、安全な方法で行うことが求められます。製品の取扱説明書に従って作業を進めましょう。

おすすめの殺虫剤は『【トコジラミ・南京虫対策】有効な殺虫成分は?駆除に効果的な、お手軽・プロ仕様のおすすめ殺虫剤を紹介!』で紹介しているので、参考にしてみてください。

熱による駆除

トコジラミの被害初期であれば熱による駆除も有効です。一般的に、生き物を構成するタンパク質は熱に弱く、高温に晒されると死滅します。そして、トコジラミも熱に弱いため、60℃前後で約10分、100℃では数秒で死滅します。

高温の衣類乾燥機の使用

トコジラミが見つかった衣類や布団を高温の衣類乾燥機にかけることで、卵~成虫までまとめて熱死させることが出来ます。ただし、この作業をコインランドリーなどで行う場合、被害を受けた布製品の運搬中やコインランドリーでトコジラミの被害を他の人に広めてしまうリスクがあるので、細心の注意が必要です。

熱湯の使用

熱湯もトコジラミの駆除に有効です。電気ケトルやポットで熱湯を作り、沸騰したお湯の温度100℃に耐えられるバケツにお湯を張ります。そこに、トコジラミの発生源となった布製品を投入します。なお、布団などのトコジラミを熱湯で駆除する場合は、湯船を利用するのが有効です。ただし、湯船は100℃のお湯を想定していないことがあるので、利用する湯船の利用可能温度の範囲を事前に確認する必要があります。

アイロンやスチーマーの使用

薄い布製品のトコジラミや、厚い布製品の表面付近のトコジラミの駆除には、アイロンやスチーマーも有効です。アイロンのスチーム機能やスチーマーから噴出されるのは、100℃程度の蒸気なので、トコジラミはそれにより死滅させられます。

業者を利用したトコジラミの駆除方法

トコジラミ駆除で最も効果的なのは、専門業者に依頼することです。個人での駆除は被害初期で有効ですが、トコジラミは繁殖力が強く、個人での根絶が難しいことも多いため、専門の知識と技術を持った業者に依頼するのが賢明です。

多くの業者は、調査から駆除、予防まで一貫して対応し、施工方法や薬剤も個別に選択できるので、自分に合ったサービスを選ぶことができます。また、駆除後のアフターケアや定期的なメンテナンスも提供しており、安心して任せることができます。ただし、業者選びには注意が必要です。信頼できる会社や施設を選ぶために、口コミや評判、過去の実績などを確認し、複数の業者を比較検討することが重要です。加えて、費用や対応時間も比較し、自分にとって最適な業者を選びましょう。

ここで、トコジラミの駆除の業者選びの時に役立つポイントをいくつかリストしておきます。

  • 実績や評判:口コミや評価を参考に、信頼性のある業者を選ぶことが重要です。
  • 施工方法:効果的な薬剤を使用し、適切な施工手順で駆除を行っているか確認しましょう。
  • アフターサービス:駆除後のフォローやアドバイスがある業者を選ぶと安心です。
  • 費用相場:無料の見積もりや料金設定が明確であるか、適正な価格で提供されているかを確認しましょう。

駆除サービスの費用相場は、一般的には数千円から数万円程度ですが、広範囲の駆除が必要な場合や、繁殖を繰り返している場合は、費用がさらに上がることがあります。最適な業者を選ぶことで、費用対効果の高い駆除が可能です。

自分でできる!トコジラミ対策

トコジラミ対策は、事前に行うことが可能です。例えば、整理されてトコジラミの隠れ場所がない部屋作りや、普段からトコジラミのリスクを意識して住まいへの侵入を防ぐ習慣を身に付けましょう。

ベッドや家具の定期的な掃除で被害を防止

ベッドや家具の定期的な掃除はトコジラミ被害を防止するために非常に重要です。これは、トコジラミがベッドや家具の隙間に潜んで繁殖する可能性があるためです。

掃除を行う際には、ベッドや家具を動かし、布団や畳をはがして隅々まで確認してください。また、掃除機やスチーマーの使用も効果的です。

最後に、ベッドや家具周辺の環境整備にも注意しましょう。湿度や温度を一定に保ち、トコジラミが好む環境を作らないようにしましょう。

おすすめの掃除機

ダイソン コードレススティック掃除機「V8 Slim Fluffy Extra」SV10KEXT

コードレススティック掃除機のパイオニア「ダイソン」の人気機種です。軽量でありながら、十分な吸引力を兼ね備えていて、魅力的な掃除機です。毎分最大約107,000回転の「ダイソン デジタルモーターV8」機構によって、パワフルな吸引力が実現されています。フル充電で最長40分もの運転が可能です。隙間ノズル・コンビネーションノズル・ミニモーターヘッドなど、吸引アタッチメントも豊富に付属され、用途に合わせて使い分けられます。

寝具やカーテンの洗濯・乾燥のポイント

寝具やカーテンの洗濯・乾燥は、トコジラミの発生や繁殖を防ぐために重要なポイントです。対策として、寝具は定期的に洗濯し、高温乾燥機でしっかり乾かすことが望ましいです。これは、高温でトコジラミやその卵を駆除する効果があるためです。

同様に、カーテンも定期的に外して洗濯し、十分に乾燥させることが大切です。また、カーテンの裏側や隙間にトコジラミが隠れることがあるため、そういった部分も確認しましょう。

こうしたトコジラミの熱による対策は、トコジラミに限らず、ダニや雑菌の被害も同時に対策でき、衣類の肌触りや臭いの改善にも繋がります。

おすすめの高温乾燥機

衣類乾燥機には電気式とガス式の種類があります。

  • 電気式は工事不要で設置できるので、手軽に利用できますが、ガス式よりも乾燥時間がかかる傾向にあります。
  • ガス式は設置に工事が必要で、購入時に都市ガス用かプロパンガス用かの機種の選択が必要になります。ガス式の魅力は、電気式よりもパワーが強く、乾燥時間が短いことです。
最新の人気電気式高温乾燥機パナソニック「NH-D603」(電気式/容量6 kg/毛布対応)

トコジラミ・ダニ・雑菌対策に十分な約75℃の高温で乾燥できる最新のおすすめの電気式衣類乾燥機です。この機種は、運転中の騒音対策も十分に施されている点も魅力的です。容量はたっぷり6 kg入り、毛布の乾燥にも対応しています。

最新の人気ガス式高温乾燥機リンナイ「乾太くん」RDT-80(ガス式/容量8 kg/毛布対応)

ガス式の魅力が詰まったイチオシの機種の一つです。電気式よりも強いパワーで、トコジラミ・ダニ・雑菌の対策にも十分な高温で衣類を乾燥できます。容量はたっぷり8 kgで、毛布の乾燥にも対応しています。

旅先でのトコジラミチェック:トコジラミを家に絶対に持ち帰らない対策

旅先でのトコジラミチェックは、トコジラミ被害を防止する上で最も重要です。特に、ホテルなどの宿泊施設での滞在時には注意が必要です。旅先では、以下のポイントに注意してください。

  • 宿泊施設のベッドや家具をチェック:部屋に入ったら荷物や衣類を置く前に、ベッドやカーペットの隙間などにトコジラミの痕跡がないか注意深く確認してください。トコジラミやその糞が見つかった場合は、速やかに施設側に報告し、可能であれば部屋を変更してもらいましょう。トコジラミがいないことが確認取れてから荷物や服を置きましょう。
  • 小まめに荷物や衣類をチェック:旅先ではこまめにトコジラミが荷物や衣類に紛れ込んでいないか確認することが大切です。家に帰る前にも、トコジラミを持ってきていないか念入りに確認しましょう。
  • 旅行から帰ったらすぐに洗濯:旅行から帰ったら、洗える衣類はすぐに洗濯し、高温乾燥させましょう。

まとめ:トコジラミ対策の重要性と日々の注意点

この記事では、最近急増しているトコジラミに関して、その基本情報から対策まで幅広く紹介しました。

トコジラミ対策は、被害を防止し快適な生活を送るために重要です。ベッドや家具の定期的な掃除、寝具やカーテンの洗濯・乾燥、旅先でのトコジラミチェックを行い、常に注意して生活することが大切です。また、専門業者に相談し、適切な対策を取ることも重要です。

これまで、トコジラミをあまり知らなかった読者の方も、この記事で紹介した対策を行い、トコジラミの被害にあわない快適な生活を送ってください。また、もしもトコジラミの被害にあってしまった場合も、この記事で紹介した駆除方法を実践し、トコジラミのいない生活を取り戻してください。

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